「3Q」の意味は?
本工法は、静か(Quiet)で、短工期(早い:Quick)かつ、高品質(High-Quality)な耐震壁(Wall)の施工方法ということから、それぞれの単語の文字(Q)を集めて3つのQ、すなわち3Q-Wallと名付けました。
これまでに「3Q-Wall」を採用した建物にはどんな種類があるのか?
マンション、病院、ホテル、学校、商業施設、銀行、駅舎、コピュータセンター、事務所ビルなどです。
どのような建物への適用にメリットがあるのか?
改修に伴う一時的な移転、業務の停止が難しい病院等の医療福祉施設やホテル、十分な工期が確保できにくい学校、低騒音・低振動・無塵による施工が求められる営業中の商業施設、地震時の弱点となるピロティがあるマンションなど従来工法では施工が難しい建物での適用にメリットがあると考えております。
どのような施工条件でメリットがあるのか?
使用中や居住中、営業中の建物で、低騒音・低振動・無塵による施工が求められる場合、パイプシャフト等で施工スペースがなく狭隘な場所での施工、戸境壁や片側にスペースがない場合等の片側からしか施工できない場合、材料搬入路が狭い場合、作業時間制限や搬入制限により少しずつしか施工できない場合、鉄道近接等片側への影響を最小限に抑えたい場合、商業施設の売り場等、短期間で施工を終わらせたい場合、既存躯体がSRC造で鉄筋アンカーの打設が出来ない場合、等の条件でメリットがあると考えております。
他に類似の工法はあるのか?
類似工法はございますが、本工法は、全面的な接着工法となっており、幅広い補強(壁の新設や既存壁の増厚など)に適用でき、低騒音・低振動・無塵で施工できる工法として他の類似工法より優れていると考えられます。
設計や施工を相談または依頼したい場合はどうすればよいか?
工法研究会会員リストの特別会員または事務局、もしくはご依頼の内容によりお近くの研究会賛助会員、研究会正会員にご連絡下さい。
在来RC壁で設計した耐震壁の「3Q-Wall」への置き換えは可能か?
条件により多少異なりますがほぼ同等の壁厚の3Q-Wallプレキャストブロック耐震壁への置き換えが可能です。
「3Q-Wallプレキャストブロック耐震壁」での開口の大きさの限度は?
在来の鉄筋コンクリート耐震壁と同様に、開口低減率γ=0.6以上となるように大きさを制限しています。
「3Q-Wallプレキャストブロック耐震壁」はどのくらいの日にちで施工できるの
ですか?
施工条件により若干異なりますが、標準的な壁で、約1週間程度で耐震壁の構築が可能です。これは、従来の耐震壁工法に比べて約2/3の工事日程となります。
在来鉄骨ブレースで設計した補強ブレースの「3Q-Brace」への置き換えは可能か?
条件により多少異なりますが、H250程度であれば置き換えが可能です。さらに耐力の大きな耐力が必要な場合、接着に合わせてあと施工アンカーを併用することで置き換えが可能になります。
「3Q-Brace」の片ブレースZ型はどのような場合に適用するのか?
柱スパンが短くK型ブレースの開き角度が小さい場合は、ブレースの耐力への効率が悪くなります。このような場合はZ型が有利です。しかし向きの異なるブレースを1組にして配置する必要があります。
「3Q-Brace」の鋼管はボルトで接合するのか?
「3Q-Brace」の鋼管はその内部に充填する高強度モルタルを拘束する役割をもっていますが軸力を負担させているわけではないため、ボルトでの接合は不要です。
「3Q-Brace」で通路はもうけられるか?
脚部枠一部切断型の3Q-Braceであれば、通路を設けられます。しかし切断した枠材を床に固定するあと施工アンカーが必要になり、静かな施工のメリットは小さくなります。
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